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日本にこそある“本当の子育て” 

・日本は遅れている?!
・夫婦がなんでも対等では…
・いかなる組織にも中心が
・求められる“普通の家庭”


■日本は遅れている?!

 不登校、学級崩壊、学力の低下、引きこもり、フリーターの増加、性の乱れなど、子供たちをめぐる問題がここ20年ほどの間に顕著になってきています。日本は教育の面において欧米諸国のやり方を手本にしてきたところがありますが、本当に欧米のほうが優れているのでしょうか──。  アメリカ在住の音楽プロデューサーで日本でも子育てに関する講演活動を活発に行っている松居和さんは、アメリカの子供たちが置かれている状況として次のようなデータを紹介しています。

・子供の約33%が未婚の母から生まれる(日本は約1%)。
・子供の約40%が18歳までに両親の離婚を経験する。
・年間約57万人の子供が親からの虐待で重傷を負っている。
・現在約200万人の子供が幼児虐待で収容されている。
・子供のホームレスが約100万人いる。
・少女のおよそ5人に1人が近親相姦を経験する。
・高校卒業生の約20%は読み書きができない。
(中略)
 こうした状況にあって日本では未だに、「欧米はこうで、日本は遅れている」という、自らを責める論調が強いことを松居さんは憂えています。
 教育や子育て、そして社会のあり方について欧米諸国の考え方を取り入れるのはけっこうですが、取り入れた結果日本はどうなったかという点を見極めなければなりません。たとえば、政治家や教育界の方たちが海外視察に出かけた時に、諸外国の表面的な部分ばかりを見てきて、実際に日本に取り入れたならばどのようになるのかという真実をよく見ていないように私は感じます。

■夫婦がなんでも対等では…

 欧米諸国で離婚が多いのは、やはり行き過ぎた男女平等の考え方が影響していると思います。「男女はなんでも対等、夫婦で働いて子育ても分担しましょう」という意識になると夫婦の心はどんどん離れていきます。家事や子育てを分担させられると夫は家庭でエネルギーをとられるため、職場で十分に働くことができず、給料も思うように上がらぬまま「仕事を変えたい」と言い出すかも知れません。そこで妻が甲斐性がないなどと思っていると、亀裂が生じて離婚していくことになります。そして妻が仕事に就くと、どうしても子供や家庭のことを忘れて働くようになり、その狭間で子供たちは“捨てられ”てしまいます。男性と対等に働いている母親が、子供にじっくりと愛を入れて育てるのはとても難しいことであり、その結果がアメリカで現れているのだと思います。
(中略)
 その点、日本では昔から、夫は一生懸命働いたお金をすべて妻に渡し、「これでゆったりと子育てをしてもらいたい」という大きな愛を与えてきたのであり、それ以上何を手伝わそうと言うのだろうかと私は思います。やはり、夫婦がそれぞれの責任をきちんと果たすことで、お互いの間に感謝・尊敬という心の深い絆ができます。そうなると離婚に至るようなことはありません。日本ではこうした夫婦のあり方を無言のうちに教えられてきたのです。

■いかなる組織にも中心が

 アメリカでは子供の犯罪率が高いのも、夫婦が対等という意識で子供に、”気ままな心”を教えてしまっていることが原因していると思います。妻が夫を尊ぶことで、”尊敬する心”や”従う心”を子供に教えるべきなのに、妻が夫を尊敬せず、夫に対して従順でない想いで生活をし、そして妻が自分でも働いて、競争社会の勝つか負けるかという状況の中で欲しいものはなんとしても手に入れようとすると、そのような心を子供に教えてしまいます。子供は自分のことしか考えられない、欲しいものは相手をつぶしてでも手に入れるという生き方をするようになるのです。
(中略)
 今世間で言われている「自由」というのは、自由の意味を取り違えています。本当の自由というのは、全体の統制のもとに皆が一つの心になって努力する中にあります。その時にそれぞれが個人の自由を感じ、喜びが湧いてくるのです。  普通いかなる組織でも中心があって、会社には社長が、学校には校長先生がいて、国には総理大臣がいます。このように組織には中心があってこそ、会社では健全に仕事ができて、学校では素晴らしい教育をすることができるのです。そして組織の最小単位が家庭であり、その中心が父親です。家庭で夫と妻が対等の関係で中心がないというのは、組織としておかしなことです。家庭では妻が夫に、中心としての権威を持っていただけるように仕えていくというのが正常な家庭のあり方なのです。
 しかし、現在はそのような家庭のあり方を破壊する方向に社会全体が動いていて、今の世の中の問題、とくに子供たちの心の問題の多くはそれに起因していると私は思います。私のところに子供のことで相談される家庭をみても、父親に中心としての権威が認められていない家庭ばかりです。父親の権威がないということは家で怖いものがないから、子供たちは「自由」という名の下に好き放題をしてしまうのです。そのような家庭では尊敬という心が育たず、子供たちは自分が偉いという感覚になってしまいます。その点、父親の権威を家庭で確立し、子供たちに“父親という中心”を尊敬する心をはぐくむと、それだけで健全な子供の心が育ちます。

■求められる“普通の家庭”

 子、孫と代々立派に子供の心を育てていくことが家庭でいちばんにしなければならないことだと思います。子供が大人になって自立し、それぞれの力に応じて世の中のお役に立てるように立派に育てあげたならば、子供は親に迷惑をかけないようにと一生懸命に働きます。そして、親はあくせくしてお金を貯めなくても、子供たちがきちんと親孝行してくれるので楽しい老後を送ることができるというのが、昔からの日本人の生き方なのです。
(中略)
 早急に家庭で父親の権威を取り戻さないと、現在起きている家庭の問題を解決することはできないと思います。日本の昔からの”普通の家庭のあり方”、つまり中心になる人がきちんといて、その周りで母親が子供に、父親を尊敬する心や日常生活のありようをしっかりと躾ける──戦前ならば普通だった家庭のあり方が今求められているのです。
 夫が家庭の中心として権威を持てるかどうかは、本人の意識よりも基本的に妻の想いによる影響のほうが強く、結局妻が夫を尊敬するという心の持ち方、妻の愛を通してそれが保たれていくのです。そして、家の中でしっかりと権威を保っている男性は、職場でも権威が出るので周りからきちんと認められるような仕事ができます。反対に、もともと素晴らしい能力があったとしても、夫のことを「この人はつまらん」と思うような妻と一緒に生活する年数が長くなればなるほど、最後は妻の想い通りに”つまらん人“として職場でも力を発揮できないようになります。これが男性の運命であり、夫婦のあり方なのです。
(後略)

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